日本インバウンド受け入れ再開で訪日旅行熱再燃の韓国
世界各国で新型コロナウイルス対策の入国規制が緩和される中、東アジアは遅れをとってきましたが、ようやく6月に日本と韓国も外国人観光客の受け入れを再開しました。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年には、韓国で日本製品不買運動が広がっていたにも関わらず、韓国からの訪日客は中国に次ぐ2位。韓国は日本のインバウンドにとって非常に重要な市場となっています。

韓国の今:コロナの現況
現在、韓国での新型コロナウイルス感染症の感染者数は減少傾向で、平均で1日7,044人の新規感染者数が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者18,329,448人、死亡者24,525人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の86.2%で、ブースター接種完了者は72.9%になります。

韓国、約2年ぶりに観光ビザの発給を開始
韓国政府は6月1日から、個人観光客向けの観光ビザの発給を再開しました。約2年3ヶ月ぶりに韓国への旅行が可能となり、日本各地の韓国大使館領事部にはビザを求める日本人の長い行列ができました。こうした中、韓国大使館は6月20日より一般ビザ発給の運用を見直し、1日あたりの申請者数をこれまでの200人から「300人」に拡充し、ビザ発給の所要時間をこれまでの2週間から「1週間〜2週間」に短縮しました。
韓国保健福祉部は6月3日、全海外からの入国者に対し、6月8日からワクチン接種の有無や国籍に関わらず、隔離義務を免除すると発表しました。一方、入国後のPCR検査は引き続き実施され、検査で陽性となった場合は隔離措置が適用されます。現在、韓国に入国する際は、渡航前48時間以内に実施したPCR検査または、24時間以内の抗原検査による陰性証明書の提出が必要なほか、入国後3日以内にPCR検査を実施する必要があります。
5月の訪日韓国人客、8800人。相互「ノービザ」に期待
2022年5月の訪日韓国人客は8800人で、前年同月比では826.3%増となりました。韓国から日本へ入国する際は依然としてビザを申請する必要がありますが、日本政府は6月10日から訪日観光客の受け入れを再開したため、今後はさらなる増加が期待できそうです。
韓国では日本旅行熱が再燃しており、韓国大手旅行会社「ハナツアー」では、5月30日から6月5日までの日本行きパッケージツアーの予約数が、直前の1週間に比べて284%増えたとのことです。一方、日本政府が「外国人観光客の受け入れ対応に関するガイドライン」を発表したのは訪日観光客受け入れ再開の3日前となる6月7日だったため、韓国の旅行会社はガイドラインに沿って旅行商品を作り直す必要に迫られました。このほか、韓国へ帰国する際も渡航前48時間以内に実施したPCR検査による日本の検査業者を見つけなければならないなど、対応に追われていたとのことです。
日本政府は現在、入国者数の上限を1日2万人として、パッケージツアーのみを受け入れているため、日本旅行へのハードルは依然として高くなっています。「ノービザ」での入国再開と個人旅行客の受け入れが解禁されれば、日本旅行への需要は急伸するものとみられています。
■グローバル・タックスフリー株式会社
担当部門:広報部
所在地 :東京都港区六本木7-8-6 7階
電話番号:03-5544-8371
公式ホームページ: https://global-taxfree.jp/
公式ブログ : https://globaltaxfree.jp/