6月から緩和、入国時の隔離期間も短縮
これまで国境再開に対して慎重な姿勢を見せてきた台湾でも、6月にはその兆しが見られるとのことです。
台湾の中央感染症指揮センターは5月27日の記者会見で、入国規制の緩和を6月から順次発表する方針を示しました。同センターの陳指揮官は、台湾の国境解放は「遅かれ早かれ行われることだ。」とし、域内感染と輸入症例による感染のリスクが同程度になっていることを理由に挙げています。
台湾では外国人観光客の受け入れを行なっていませんが、同政府は5月9日以降、海外から到着する人の隔離期間を10日間から7日間に短縮しました。現在主流となっている「オミクロン株」の潜伏期間は比較的短いことや、経済活動などへの影響を抑えることを考慮したとのことです。5月27日の中央感染症指揮センターの記者会見では、ビジネス客を対象に7日間の隔離期間を3日間以下に短縮するプランが検討されていることが明らかになりました。

台湾の今:コロナの現況
現在、台湾での新型コロナウイルス感染症の感染者数は、平均で1日72,218人の新規感染者数が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者2,404,871人、死亡者2,939人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の80.7%で、ブースター接種完了者は66.3%になります。
また、台湾の中央感染症指揮センターは5月27日、新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者が9万4808人とだったと発表しました。前日から1万2956人増加し、過去最多を記録しました。5月26日より、家庭用抗原検査キットで陽性反応が出たことを医師が確認すれば感染を確定する制度が始まったことも影響していると見られていますが、これまで抑え込まれていた台湾の感染者は、今年4月以降急増しています。

台湾政府、観光業の支援に向けて200億の予算投資へ
台湾行政院(内閣)は5月26日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で打撃を受けた企業や個人を支援するための振興予算345億6,000万台湾元(約1,500億円)を閣議決定しました。交通部は9月〜12月に1泊以上の団体ツアーや個人旅行に対して最大3万元(約13万円)を支給するなど、観光業に55億元(約238億円)を投じる計画とのことです。
交通部の王部長は、ウイルスと共存し、日常生活を取り戻すためには、宿泊施設に泊まったり、レジャー施設に出かけたり、公共交通機関を利用することが産業の支援になると述べています。
台湾LCC、航空券販売キャンペーンで観光往来に備え
日本と韓国が外国人観光客の受け入れ再開に向けて水際対策を緩和する中、台湾のLCC「タイガーエア」は、下半期の旅行市場回復を視野に、5月25日から24時間限定で日韓行きの冬ダイヤの航空券を販売しました。同社は自由な旅行ができなかった期間が798日続いたことから、日本の東京、関西、岡山、福岡、沖縄や韓国のソウル、釜山などへの片道航空券を798台湾ドル(約3,500円)で販売したところ、アクセスが殺到し、サイトが繋がりにくい状況に陥るほどだったとのことです。
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