さらなる入国規制緩和
入国規制の緩和が進む東南アジアの中でも、先陣を切って外国人観光客の受け入れを再開し、感染状況を鑑みながら段階的に規制緩和を行ってきたタイでは、5月に入ってさらなる入国規制の緩和が行われました。

タイの今:コロナの現況
現在、タイでの新型コロナウイルス感染症の感染者数は減少傾向で、1日平均6,999人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者4,373,846人、死亡者29,472人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の77.9%で、ブースター接種完了者は40.3%になっています。

6月1日には「タイランドパス」撤廃へ
タイでは、新型コロナウイルス感染症の水際対策として導入してきた入国申請システム「タイランドパス」について、6月1日で廃止する見通しであることがわかりました。また、オミクロン株の感染が6月までに収まった場合、7月1日から新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザなどと同様に「エンデミック(風土病)」として扱う準備を進めています。この措置に伴い、旅行規制も完全に解除する必要があるとの見解を示しています。
タイ政府は、入国規制の緩和を段階的に進めており、4月1日には渡航前のPCR検査が撤廃されました。さらに、5月1日には「テスト・アンド・ゴー」制度が廃止されています。これにより、ワクチンを2回以上接種していれば、入国時と滞在5日目に義務付けられていた新型コロナウイルス検査と、陰性結果が出るまでのホテルでの待機が免除され、ワクチン未接種者でも、渡航前の検査で陰性証明できれば隔離が免除となります。6月1日に「タイランドパス」が廃止された場合、外国人観光客の誘致により一層拍車がかかるものとみられています。
2023年のインバウンド客数は2000万人まで回復する見通し
タイのプラユット首相は5月3日、タイを訪れる外国人観光客が、2023年には新型コロナウイルス感染症の感染拡大前の約半分に相当する2000万人に回復するとの見通しを示しました。最近では入国規制の緩和によって大勢のインバウンド客がタイを訪れており、タイ国政府観光局は、2022年末には1ヶ月あたり100万人に達する可能性もあるとの見解を示しています。同政府は2022年、700万人から1000万人のインバウンド客の誘致を目標としています。
タイ観光・スポーツ省によると、2021年にタイを訪れた外国人旅行者は約43万人で、新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年比で93%減少しました。しかし、タイ空港公社の統計では、2022年1月〜3月期にタイを訪れた外国人観光客数は、すでに約150万人にまで回復しています。
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