東南アジアは国境再開ラッシュ、フィリピンでも観光需要回復へ
東南アジアではタイを筆頭に、ワクチン接種完了を条件に国境を再開し、観光キャンペーンを展開するなど外国人観光客を呼び戻す動きが加速しています。2022年3月にASEAN主要6ヶ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)から訪日外国人が2万2,900人に上り、前年同月比の23倍となりました。

フィリピンの今:コロナの現況
現在、フィリピンでの新型コロナウイルス感染症の感染者数は、減少傾向にあります。今年1月に感染のピークを迎え、1日の新規感染者が3万人を超える日もありましたが、現在は1日200人程度で推移しています。パンデミック開始以降、同国では感染者3,687,018人、死亡者60,439人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の62.6%で、ブースター接種完了者は12.2%に留まっています。

入国の際の注意事項
フィリピン政府は、4月1日00時01分以降、海外から入国する外国人は、該当するビザの要件と入国審査の手続きに準拠していることを条件に、入国免除文書(EED)を必要とせずにフィリピンに入国することができることを発表しました。
- 条件等
①新型コロナウイルス感染症に係る「完全なワクチン接種」者であること。
②ワクチン接種証明書・陰性証明書(PCR検査の場合は出発前48時間以内、抗原検査の場合は出発前24時間以内)の提示が必要。
③新型コロナウイルス感染症治療のための海外旅行保険(最低補償額3万5,000米ドル)が必要。
④到着後の隔離は不要ですが、到着後7日目までのセルフモニタリングの実施が必要。
マニラで観光国際会議
フィリピンの首都マニラでは4月20日より、世界最大規模の観光国際会議「世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の第21回グローバルサミット」が開催されました。同サミットでWTTCは、今後10年間でフィリピンにおける旅行・観光産業の年平均成長率は年平均6.7%となり、フィリピン全体の年平均成長率である5.6%を上回ると予測していることを発表しました。さらに、旅行・観光産業における雇用は、毎年平均3%増加して290万人の新規雇用を生み出し、フィリピンの全雇用の21.5%を占めるとの予測データも表示されました。
航空路線8割を目指す
フィリピンのボラカイ島には、4月14日〜17日の聖週間(ホーリー・ウィーク)の連休中に1日当たり2万人の観光客が押し寄せました。政府は環境保護のために、同島への入島者数を1日当たり1万9,000人に設定していますが、国内観光のリバウンド需要により、この人数制限を超過したとの事です。移動制限が解除されつつあるフィリピン国内では、再び航空便の需要も高まっており、同国のLCCであるセブパシフィック航空は、夏季休暇シーズンに向けた国内線の増便を発表しました。フィリピン航空も国内線と国際線を合わせた運航本数を、年内に新型コロナウイルス感染症の感染拡大前の80%まで回復させると発表しています。
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