アジア太平洋で航空券販売数が増加
スペインの旅行調査会社フォワードキーズの最新の調査によると、これまで北中米、アフリカで海外旅行者が増える傾向にありましたが、世界で最も厳しい旅行制限の影響で旅行や観光面で影響を受けていたアジア太平洋地域についても、規制緩和により、1月後半から旅行者が徐々に増え始めていることがわかりました。
世界の旅行者数、アメリカ大陸は回復傾向
2022年第1四半期(3月3日現在)の世界の旅行者数(国際観光客到着数)を2019年同期と比較したものです。世界全体では、2019年同期比59%減ですが、規制緩和が進むアメリカ大陸では同39%減まで回復してきており、中でもラテンアメリカとカリブ海は26%減と最も回復が進んでいます。さらにアフリカ・中東も2019年同期比41%減と健闘しており、欧州は2019年同期比53%減です。アジア太平洋は最も回復が遅く、2019年同期比86%減となっています。

依然として、アジア太平洋地域の回復は遅れているものの、2022年に入って、東アジアを除くアジアやオセアニアの国々で入国後の検疫不要などの規制緩和が進んでいます。その中でも回復が著しいのはインドです。下の航空券の販売数の推移のグラフを見ると、インド(グラフ内の緑)は、2022年1月中旬より徐々に航空券の販売数を伸ばしており、3月5日の週は、2019年の水準の80%まで回復しています。また、フィジー(オレンジ)は61%まで回復、フィリピン(青)は48%、シンガポール(黄)は43%、オーストラリア(紫)は38%回復しています。
ForwardKeysのマーケットアナリストのナンシー・ダイ氏は、この傾向について、「インドは2022年の入国緩和計画を事前に発表していたので、多くの関心を集めたのだろう。一方、フィジーはレジャーアイランドであることがこの時期の回復に有利に働いたと思われる。大都市などよりも人混みの少ない場所の方が安心・安全に思えるからだ。多様なアウトドア アクティビティがあるのも利点だ。」と述べました。

オーストラリアのアウトバンドに注目
アジア太平洋地域を起点としたアウトバンド旅行で注目されているのは、オーストラリアです。
オーストラリアからインドへの3月5日の週の旅行者数は、2019年の同期よりも16%増となっています。オーストラリアでのチケット販売数は、2月初めに急上昇しましたが、これはインド側が入国後の隔離を撤廃、オーストラリアを含むカテゴリーAの国はワクチン接種を完了していれば隔離なしで入国可能としたためとみられています。また、欧米の市場からもインドへの旅行者は増えており、アメリカからは2019年同期比10%増、アイルランドは2019年同期比4%増になっています。

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