「ウィズコロナ」への転換へ
ヨーロッパを中心に水際対策の緩和を進める動きが広がっていますが、これまで国境を閉鎖していた台湾も、徐々に「ウィズコロナ」への転換を進めつつあります。新型コロナウイルス感染症の感染対策の「優等生」とされてきた台湾は、今後どのようにして国際的な人の往来を再開していくのでしょうか。

2022年1月の台湾出境者数
台湾の交通部観光局によると、2022年1月の台湾からの出境者は2021年同月比23.6%増の延べ2万5,925人で、2ヶ月連続のプラス成長となりました。台湾から最も多くの人が渡航したのはアメリカで、2021年同月比13.2%増の8,089人。台湾から日本への渡航者は2021年同月比31.6%増の1,047人でした。
台湾の中央感染症指揮センターは、早ければ下半期から海外旅行を開放すると発表しています。台湾の一部の専門家によると、新型コロナウイルス感染症の日本における流行は6、7月まで続くため、日本を訪れることができるのは、8月が理想との見方も出ています。
台湾の今:コロナの現況
現在、台湾での新型コロナウイルス感染症の感染者数は、減少傾向にあり、平均で1日59人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者20,999人、死亡者853人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の76.5%で、ブースター接種完了者は45.8%になっています。

台湾では入境規制を緩和
台湾当局は、域内で新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきていることなどを理由に、3月7日より、海外から入境した渡航者に義務付ける隔離期間を、10日間に短縮(以前は14日間)しました。10日間の隔離期間中は、1人1室であれば自宅などでも実施でき、家族や同居者と同日に入境した場合は、同じ部屋に滞在することも可能です。隔離終了後の11日目からは、7日間の自主健康管理を行うことが求められます。
入境後は、入境当日と隔離終了前(10日目)の2回に分けてPCR検査を受ける必要があり、家庭用の抗原検査キットによる検査は、隔離の3日目、5日目、7日目と、自主健康管理期間の3日目、6〜7日目に各1回の計5回実施する必要があります。今まで通り、居留書を持たない渡航者の入境は原則として認められていませんが、今回の緩和措置により、ビジネス客の受け入れが再開されました。
感染者減でマスク着用義務などの規制緩和
台湾の中央感染症指揮センターは3月7日、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が2人だったと発表しました。海外からの輸入症例は27人で、この日の死亡者は報告されていません。感染状況が落ち着いている台湾では、3月1日から31日までの期間、運動時や写真撮影時のマスク着用を不要とした他、高速鉄道などで禁止されていた車内での飲食を解禁しています。
台湾での2月下旬の3連休には、多くの人々が観光地へと足を運びました。2月に南部の地域で開催されていたイベントには、延べ1,000万人超の人々が訪れるなど、観光業界にも回復の兆しが見られています。
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