ニュージーランド、段階的緩和へ
新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、「鎖国」とも称される厳格な水際対策を講じてきたニュージーランドで、今年2月に入って入国制限緩和の動きが見られました。ニュージーランド政府は2月3日の発表で、2月27日から段階的に緩和する方針を発表しました。

5段階の入国制限
現在、ニュージーランドでは厳しい入国制限を設けており、日本人等の外国人は、永住権所持者等、ごく一部の方を除き入国はできません。また、入国できる場合も、出国前48時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書の提出及び、入国後10日間の強制隔離が求められます。
今回の発表では、今後、5段階で入国制限を緩和する計画が示されています。
- 第1段階(2月27日〜)
ニュージーランド国民や永住者、重要な産業で働く労働者が対象に入国規制緩和 - 第2段階(3月13日〜)
第1段階の対象者に加え、所得基準を満たす技能労働者とワーキングホリデービザ保持者が加わる
※ニュージーランドのアーダーン首相は「ビジネス界は成長のために技術労働者を必要としている」として、人材不足解消につながることを期待しています。 - 第3段階(4月12日〜)
ニュージーランド国外に留まっていて、有効なビザを保有する一時滞在ビザ保有者や、最大5,000人の留学生の受け入れ - 第4段階(2022年7月まで)
オーストラリアからの全ての渡航者と、日本を含む入国ビザが必要ない外国人の受け入れ再開 - 第5段階(2022年10月)
全ての国・地域からの渡航者に国境を開き、ビザの申請受付を通常通り再開予定
ニュージランドの今:コロナの現況
現在、ニュージーランドの感染者数は増加傾向にあり、平均で1日2,900人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者45,473人、死亡者56人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は79.5%で、ブースター接種完了者は44.8%となっています。

緩和措置が実施されると、ワクチン接種を完了した海外からの渡航者は、政府指定の宿泊施設で隔離する必要がなく、自宅隔離のみで入国が許可されます。また、10日間の隔離期間が今後7日間に短縮される予定です。ニュージーランドの空港到着時に全ての渡航者に予備を含む3回分の迅速抗原検査キットが配布され、到着日と到着後5日目または6日目に検査することが求められます。
国内では首都のウェリントンの国会前で、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策の規制とワクチンの義務化に反対する人々によるデモが繰り広げられ、数百台のトラックやキャンピングカーが集結し、議会周辺の道路を封鎖しました。ニュージーランド政府は、これまでに「ゼロコロナ」を目指し、厳格な規制で感染者と死者を極限までに抑えてきましたが、国境封鎖によって家族から引き離された自国民の反発を招いたほか、外国人観光客の減少によって経済は打撃を被っていると、述べています。
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