「長期の安定期」の可能性
世界中で新型コロナウイルス感染症の変異株「オミクロン株」が拡大し、感染者が増加していますが、欧州では重症者がこれまでのように増えていないことから、通常の風邪のように扱おうとする動きが広がっています。WHO欧州地域事務局は2月3日、パンデミックは終わっていないものの、新型コロナワクチンやオミクロン株による免疫の拡大、オミクロン株が重症化しにくいことなどを理由に、ヨーロッパでは「長期の安定期」が訪れる可能性があるとの見通しを示しました。

スウェーデンの今:コロナの現況
現在、スウェーデンの感染者数は減少傾向にあり、平均で1日10,700人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者2,397,330人、死亡者16,501人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は73%で、ブースター接種完了者は44%になります。
スウェーデン政府は、飲食店の営業時間の短縮や、屋内の大型施設における人数制限など、これまでに講じてきた規制を2月9日からほぼ全てを撤廃することを発表しました。同国のアンデション首相は2月3日の記者会見で、「スウェーデンの社会を再び動かす時が来た」と強調しました。

デンマークの今:コロナの現況
現在デンマークの感染者数は、平均で1日45,568人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者2,356,873人、死亡者4,109人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は81.4%で、ブースター接種完了者は62%に達しています。
デンマークでは、2月1日、公共交通機関でのマスク着用義務や陽性者の隔離義務など、新型コロナウイルス感染症の規制をほぼ撤廃しました。デンマークでは、変異ウイルスのオミクロン株のうち「BA.2」と呼ばれる、世界的に主流になっているものとは異なる派生株が拡大しています。1日の新規感染者が5万人を超える日もあるが重症者は少なく、ワクチン接種が順調に進んでいることから、規制の撤廃に踏み切りました。同国のフレデリクセン首相は1月26日の記者会見で、「規制に別れを告げ、コロナ前の生活に戻る」と述べています。

ノルウェーの今:コロナの現況
現在、ノルウェーの感染者数は増加傾向にあり、平均で1日20,313人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者1,049,811人、死亡者1,513人が報告されています。
ワクチンに関しては、必要回数のワクチン接種完了者は74.7%で、ブースター接種完了者は52.8%になります。
ノルウェーのストーレ首相は、2月1日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症に関する規制を解除すると発表しました。これに伴い、午後11時以降も飲食店での酒類の提供が可能になるほか、私的な集会等での10人以内とされていた人数制限や在宅勤務の義務もなくなります。同首相は「医療がひっ迫していないことを考慮すると、ビジネスに影響を及ぼすほどの行き過ぎた対策はつり合わない」と強調し、コロナとの共生を歩む方針を示しました。

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