自主隔離が免除される国を中心に拡大
韓国の航空会社が今年に入り、国際線の運航を拡大しています。新型コロナウイルス感染症によるパンデミック以降、競争がさらに激しくなっている国内線の運航だけでは限界があるだけに、サイパンなど自主隔離が免除される国を中心に国際線を運航し、新たな突破口を見出そうという意図が見られます。
また、業界関係者は、「新型コロナウイルス感染症のパンデミックが長期化したことで、国内線と貨物の運行だけでは持ちこたえられなくなった。」とし、「自主隔離免除など市場の動向を注視しながら、運航が可能な国際線路線を最大限運航する計画。」と述べています。

韓国の今:コロナの現況
現在、韓国では、1日平均6,483人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者741,413人、死亡者6,565人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の86.1%で、必要回数のワクチン接種完了者は84.6%と高い接種率です。

各航空会社による再開
1月18日、航空業界の発表によりますと、
- エアプサン
エアプサンは1月23日から、釜山(プサン)〜サイパン路線で、週1回の不定期便の運航を開始します。エアプサンのサイパン路線の運航は今回が初めてです。 - チェジュ航空
チェジュ航空も中断していた、仁川〜サイパン路線を1月29日から再び運航する計画です。
また、チェジュ航空は、昨年12月1日に1年9ヶ月ぶりに釜山〜サイパン路線の運航も再開しています。
航空会社がサイパン運航路線を拡大する理由は、入国・出国時に自主隔離が免除されるためです。サイパンは、昨年6月に韓国と北マリアナ諸島との間で新型コロナウイルス感染症のワクチン接種完了者について隔離なしで往来ができるトラベルバブルの締結を通じ、現地に入国する際の自主隔離免除を施行しました。
オミクロン株の発生により、韓国政府は昨年12月から国外からの入国者全員に対し、10日間の自主隔離措置を施行しているものの、サイパンはトラベルバブル締結により、隔離措置が免除されています。現在、海外から韓国に入国する際に自主隔離が免除されている唯一の路線となります。
- アシアナ航空
アシアナ航空は4月3日から仁川〜ハワイ路線の運航を再開します。2020年3月に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより運航を中断してから、2年ぶりに運航を再開することになります。また、市場の動向を注視しながら、7月から1日1回に増便することも検討する方針とのことです。
ハワイは、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書とPCR検査の陰性証明書等、書類を提出すれば自主隔離は免除されます。ハワイに入国する際に必要な書類は、新型コロナウイルスワクチンの接種完了の英文証明書と、米国への出発前、1日以内の新型コロナウイルス陰性確認書(PCR検査又は、迅速抗原検査ともに有効)です。
上記該当書類を提出すれば、別途の隔離なくすぐに入国できます。ハワイ旅行後、韓国に帰国する際には、出発前基準48時間以内に検査したPCR検査の陰線確認書を持参していれば、自主隔離なしになります。
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