「アドベンチャー・トラベル」とは?
アドベンチャー・トラベルとは、「アクティビティ、自然、異文化体験の3要素の内、2つ以上で構成される旅行」のことをいいます。

九州の観光
ウィズコロナ、アフターコロナの潮流として、全国各地で注力が進められている「アドベンチャー・トラベル」。九州の中でも、特に鹿児島県は世界遺産に登録されて30年近くを経た「屋久島」、2021年7月には、「奄美大島・徳之島」と2つの世界自然遺産を有しているほか、「桜島・錦江湾」など3つのジオパークがあり、アドベンチャー・トラベル造成の機運が高まっています。その議論をする際に、ツアーや旅行商品を企画するプレーヤーが地元にはいない、また、案内できるガイド人材の不足が考えられることが多い現実です。
屋久島で進むインバウンド対応
屋久島は1993年、白神山地とともに自然遺産として日本で初めて世界遺産登録されました。樹齢数千年の屋久杉をはじめとした、極めて特殊な森林植生を有し、海岸付近の亜熱帯植物から亜高山帯の植物が垂直分布するなど特異な生態系と自然美が登録の理由とされています。
また、屋久島町が製作した「屋久島&口永部島総合旅情報」は交通アクセスや見どころ、注意事項などが日本語ページと英語ページが対照に掲載されており、一般市民でも外国人に指し示すだけで理解してもらえるようになっています。
エコツアーの整備を図る奄美大島
2021年7月、アマミノクロウサギに代表される希少種を含む多様な生物が生息・生育していることが評価され、奄美大島が世界自然遺産に登録されました。登録に向けての整備や調査がなされる中で、原生的な自然環境の喪失や交通トラブルの増加などが懸念されていました。特に、生きた化石といわれる巨大なヒカゲヘゴなど天然の亜熱帯広葉樹が生い茂る「金作原(きんさくばる)」においては、2019年2月27日以降利用ルールが定められており、「奄美群島認定エコツアーガイド」の同伴での利用を推奨しています。理由として、多人数利用などによる自然環境への負担を軽減するとともに、質の高い自然体験の提供を図るためとみられています。
桜島・錦江湾で「アドベンチャー・トラベル」に着手
日本は、世界有数の火山国で世界の活火山の7%が日本にあり、現在も活動を続ける火山が多く存在します。2013年に日本ジオパークに認定された桜島には約4,000人が火山の麓で暮らし、その目の前には60万都市の鹿児島市の市街地が広がります。活火山の恩恵を受けた自然と生活文化が桜島・錦江湾でのアドベンチャー・トラベルの特徴です。
鹿児島市では、2020年度にコロナ収束後の需要回復を見据えた観光メニューを充実させる「Withコロナ新観光プロジェクト」実施しました。旅行エージェントやオンライン上だけで取引を行う旅行会社のOTAが各素材を組み合わせて旅行商品を造成できるよう、100以上の体験メニューや23のモニターツアー、31のオンラインツアーを掘り起こしました。2021年度は桜島と錦江湾のコンテンツ造成に向けたモニターツアーを実施し、魅力のブラッシュアップを通じて売れる商品を追求しています。

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