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韓国、ウィズコロナ政策中止:感染急増を懸念

飲食店など営業時間の短縮要請

韓国の金首相は12月16日、「ウィズコロナ政策」を中止し、新型コロナウイルス対策の「距離確保」調整案を発表しました。
文政権は、「K防疫(Korea防疫)」を実績として誇ってきましたが、性急な日常回復が裏目に出て、対応も後手に回りました。文大統領は謝罪に追い込まれ、政権末期の求心力低下に追い打ちをかける形となりました。
韓国の新型コロナウイルスの新規感染者数の平均が最多を更新し、平均6,800件以上の新規感染者が報告されています。その中には変異株の感染も見られます。

韓国の今:コロナの現況

現在、韓国での感染者数は増加傾向にあり、平均で1日6,800人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者570,414人、死亡者4,776人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の84%で、必要回数のワクチン接種完了者は81.2%になります。高いワクチン接種率にも関わらず、感染者の急増にはブレイクスルー感染が見受けられます。国内では3回目の追加接種が始まっています。
韓国政府は日常生活を目指し11月1日から大幅に制限を緩和しましたが、デルタ株による感染者が急増し、今月16日発表の新規感染者は7,622人で軽症者は原則在宅医療とする方針を決め、重症者用の病床確保に努めましたが、態勢が追いつかず、死亡者も増加しました。
疾病管理庁長官は、16日、「首都圏の重症患者用病床稼働率は90%に迫り、限界の状況」と説明し、「12月中に(新規感染者)1万人、1月に2万人に達するかもしれない」と危機感をあらわにしました。

Image by : 『Googleニュース』

飲食店など営業時間の短縮要請

新たな措置は12月18日から来月2日までで、ウィズコロナにより制限が解除されていた飲食店の営業時間も午後9時までとしました。
18日から

  • 飲食店やカフェ、接待を伴う店舗の営業時間:午後9時まで
  • 公共施設など:午後10時まで

また、飲食店などでの同席は

  • 首都圏で6人、それ以外で6人の人数制限 ▶︎ 一律 4人に制限
    ワクチン未接種者は1人で利用するか、テイクアウトや宅配サービスを利用するように要請します。

イベントや集会の開催は、接種の有無に関わらず、49人まで参加でき、ワクチン接種を完了していれば、299人までとなります。
※過去記事『韓国、1日の新規感染者7000人超え:ウィズコロナ対策の行方は?』

消極的だった「ウィズコロナ」政策の中断

医療関係者は早くから防疫措置強化を求めていましたが、「過去に逆戻りできない」と繰り返してきた文大統領がウイルスとの共存を図る「ウィズコロナ」政策の中断に消極的だったという見方もあります。文大統領は16日、「重症患者の増加を抑えられず、病床確保などの準備が不十分だった。防疫措置を再び強化することになり、国民に申し訳ない。」とのコメントを発表しました。
また、防疫措置強化になかなか踏み切れなかった理由の一つは、飲食店などの経済的打撃です。損失補償が他の先進国に比べて少ないと指摘されており、文大統領は「損失補償と同時に、防疫措置への協力に対し、最大限手厚く支援する。」と強調しました。

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