高い感染力の可能性
南アフリカで25日、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株が見つかったと現地の保健当局が明らかにしました。
松野官房長官は、臨時閣議のあとの記者会見で「新型コロナウイルスの新たな変異株の感染が南アフリカを中心に広がっているとみられ、感染性がましている可能性があるとの情報や、ワクチンの効果が不明であるとの情報があることなどを踏まえ、今日当該変異株を『水際対策上、特に対応すべき変異株』に指定することにした」と述べました。
日本政府は11月26日午前、南アフリカなど6つの国に対し水際対策を強化する方針を固めました。
27日午前0時から下記6ヶ国に対し、入国後10日間、国が指定する宿泊施設にとどめる「停留」の措置をとることを発表しました。
- 南アフリカ
- エスワティニ
- ジンバブエ
- ナミビア
- ボツワナ
- レソト
イギリスではすでに6ヶ国からの入国を原則禁止とし、当該国からの旅客機の運行を一時的に停止するとしています。

南アフリカの今:コロナの現況
現在の南アフリカでの感染者数は増加傾向にあり、平均で1日4,196人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者2,988,148人、死亡者89,915人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の30%で、必要回数のワクチン接種完了者は25.2%に留まっています。低いワクチン接種率にさらなる感染拡大が懸念されます。

WHO「懸念される変異株」検討
南アフリカの首都プレトリアやハウテン州で、新型コロナウイルス感染症の新たな変異ウイルスが検出されたと保健当局が発表しました。
南アフリカの保健当局によると、この変異株への感染例が検出される割合は急速に増えているということです。この変異株はワクチンの効果を低下させる可能性があることや、従来の変異ウイルスに比べて高い感染力を持つ恐れがあると指摘されています。
WHOはこの変異株を治療薬やワクチン効果にどのような影響を与えるか調査を進めるとし、「懸念される変異株」や「注目すべき変異株」に指定するかどうかを検討するかどうかを検討するとのことです。
日本政府、水際対策強化を適用
日本政府は変異ウイルスの確認・感染が広がっていることを受け、南アフリカやその周辺のボツワナなど、合わせて6ヶ国を対象に、27日午前0時から水際対策の強化を始めました。
松野官房長官は記者会見で、「水際対策についてもWHOや諸外国の動向などから情報を収集しながら、状況が悪化する場合には迅速かつ適切に対応していく」と述べています。
また、3回目のワクチン接種スケジュールについて「3回目の接種は2回接種の感染予防効果や重症化予防効果などの持続期間などを踏まえ、専門家の議論を経た上で行うことにした。3回目接種を円滑に実施できるよう自治体と緊密に連携して準備を進めている」と述べ、方針に変わりはないと説明しました。
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