ワクチン接種完了が条件
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、2022年3月から現行の入国制限解除国リストを廃止するよう加盟国に求めました。EU域外からの不要不急の旅行について、その枠組みを簡素化するためのもので、現在このリストには約20ヶ国が掲載されています。加盟国がこの勧告を認めれば、EU承認のワクチン接種を完了した旅行者は、国・地域に関わらずEU加盟国への入国が可能になります。

ヨーロッパの今:コロナの現況
WHOは11月上旬に報告されたヨーロッパの新型コロナウイルス感染症の新規感染者が過去最多になったことを明らかにしました。
テドロス事務局長は、「ヨーロッパで報告された新規感染者数が約200万人に上った」と述べました。また、死亡者数もおよそ2万7,000人以上に上り、世界の死者数のうち、半数以上を占めているとのことです。パンデミック開始以降、最悪の水準となっています。ワクチン接種が進んでいる、ドイツやオランダなど西ヨーロッパで感染者が急増していると指摘しています。
感染の急拡大に直面したヨーロッパ各国政府は、新型コロナウイルス感染症の対策の再強化に動いています。
ドイツの保健相は、冬の終わりまでに「おそらくドイツのほぼ全国民がワクチン接種済みか、感染して回復したか、死亡したかのいずれかになる」と警告しました。
ワクチンの有効期限
EUは現在、感染状況が落ち着いている一部の国からの渡航は、ワクチン接種の有無に関わらず認めていますが、来年3月からは一律でワクチン接種をしたことが渡航の条件となります。
また、渡航の際に提示が求められるワクチンの接種証明について、来年1月から、1回目の接種完了から有効期限を9ヶ月とする方針も示しました。9ヶ月以内に追加接種を受けなければ、接種証明は無効とみなされるということです。
一方、EUの域内で認められていないワクチンを接種した人についても、WHOが安全性や有効性を確認しているワクチンであれば、出国前のPCR検査で陰性であることを条件に渡航を認めています。このワクチンには中国のシノフォームやシノヴァクも含まれることから、中国人旅行者の受け入れも認められることになります。
ヨーロッパ委員会の方針は今後、EU加盟国によって承認される見通しで、加盟各国は、感染状況などに応じて、個別に入国の条件を付け加えることもできます。
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