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豪、withコロナに向け段階的緩和制度を発表

withコロナ

これまで、厳格なロックダウンを実施しながら感染者を抑え込んできたオーストラリアですが、8月以降はデルタ株の影響で新規感染者が右肩上がりに増え、現在では「ゼロコロナ」戦略を断念し、「ウィズコロナ」へと方向転換しています。オーストラリアはワクチン接種が急速に進み、完全接種率が6割に届こうとしている中、発表した段階的な規制緩和とは?

ワクチン接種の加速

オーストラリア政府のハント保健相は10月20日、全国のワクチン接種対象者(16歳以上)のうち、接種完了者が70%に達したと発表しました。オーストラリアでは8月以来、感染力の強いデルタ株による第3波が起きていましたが、大都市のシドニーやメルボルンでは急速にワクチン接種が進み、ロックダウンや厳格な在宅規制を解除しています。

オーストラリアの今:コロナの現況

現在、オーストラリアでは1日平均2,263人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者129,567人、死亡者1,448人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の74.8%で、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の64.4%になります。

Image by : 『Googleニュース』https://bit.ly/39FjELQ

ニューサウスウェールズ州(州都:シドニー)の新規感染者は、9月上旬のピークを境に減少を続けていますが、ビクトリア州(州都:メルボルン)では、9月上旬から増加傾向が続いています。
ニューサウスウェールズ州では、ワクチン接種完了者が成人人口の80%を超え、10月18日から行動制限が緩和されています。

  • オフィスでのマスク着用義務の解除
  • 自宅や屋外で集まる際の人数制限の緩和
  • ナイトクラブでは着席での飲酒再開
  • 結婚式の出席人数制限を解除

同州のペロテット首相は、18歳以上の州民を対象に、観光業界支援プラグラム「ステイ・アンド・リディスカバー」で50豪ドル(約4,200円)分の宿泊バウチャーを配布する方針を明らかにしました。宿泊バウチャーは試験的に開始した後、来年3月に州全土で本格展開する予定となっています。

ワクチン接種完了率に応じて、4段階の緩和政策

オーストラリア政府は8月にワクチン接種率に応じて段階的な緩和策をまとめた「オーストラリアのコロナ対応の意向に向けた国家計画」を策定、規制緩和や他国との往来の再開を目指すことにしました。

  • フェーズA:ワクチン接種の準備及び施行
    引き続きウイルスを強力に抑制し、地域社会での感染を最小限に抑えることを目的とする。このフェーズでは、ワクチン接種を加速させ、国境を閉鎖し、感染状況によってはロックダウンが早期に短期間行われる可能性がある。
  • フェーズB:ワクチン接種の移行期(ワクチン接種完了率が成人人口の70%)
    低レベルの規制を講じ、効果的な追跡を行って新規感染者、重症化、入院、死亡率を最小限に抑える。一方、ワクチン接種を完了した住民に対する制限の緩和、ワクチン接種を受けた帰国者数の上限を拡大、隔離の手配と施設の空き状況により学生ビザ及び、ビジネスビザ保有者の入国を上限を設けて認めるなどの緩和策が適用される。
  • フェーズC:ワクチン接種の強化(ワクチン接種完了率が成人人口の80%)
    基本レベルの規制を講じ、効果的な追跡を行って、新規感染者、重症化、入院、死亡率を最小限に抑える。このフェーズでは、ワクチン接種率を最大化し、状況に応じて高度にターゲットを絞ったロックダウンのみを行い、ワクチンのブースター接種を継続する。ワクチン接種を完了した住民に対する国内の全規制の免除、ワクチン接種を完了したオーストラリア人の帰国人数の上限を撤廃、新たな候補国(シンガポール、太平洋)への無制限の渡航バブルの拡大などが適用される。
  • フェーズD:完了期(ワクチン接種率の最終段階)
    このフェーズでは、新型コロナウイルス感染症を他の感染症と同様に扱う。国際的な国境を解放し、ワクチン接種者の人数制限と隔離措置なしで入国者を受け入れ、ワクチン接種をしていない旅行者に対しては、飛行時及び、到着時の検査を実施して受け入れるなどの緩和措置が適用される。

11月1日以降、入国規制を緩和

サウスウェールズ州とビクトリア州は、11月1日以降、ワクチン接種を完了したオーストラリア人、永住者、及びその家族を対象に、14日間の隔離なしで入国を認めると発表しました。オーストラリアは昨年3月から、世界的に見ても厳格な水際対策を続けてきましたが、国内のワクチン接種完了率が上がってきたことで、ついに入国規制を緩和します。旅行者の入国はまだまだですが、少しずつ国境を開いているようです。
また、同政府はニュージーランドとのトラベルバブルの再開や、シンガポールのトラベルバブルについて交渉を進めているとのことです。10月19日からはワクチン接種証明の発給を開始し、ワクチンパスポートアプリのダウンロードもできるようになりました。

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