相次いで旅行制限の緩和を発表
10月に入り、東南アジアのシンガポール、マレーシア、ベトナムが相次いで旅行制限緩和に向けて動き出しています。
シンガポールやマレーシアではワクチン接種率の高さから今月にも旅行制限を緩和させ、ベトナムについては12月以降制限緩和を行う見通しです。
シンガポール:欧米を中心にワクチン接種条件に緩和
シンガポール政府は10月9日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が済んだ入国者を隔離措置なしで受け入れる「ワクチントラベルレーン(VTL)」の対象国に
9月8日から
- ドイツ
- ブルネイ
10月19日から
- カナダ
- デンマーク
- フランス
- イタリア
- オランダ
- スペイン
- イギリス
- アメリカ
11月15日から
- 韓国
10月9日の発表で8ヶ国を追加し、計11ヶ国になると発表しました。
これは2020年3月に国境を封鎖して以来、最も大幅な渡航制限の緩和となります。

シンガポールの今:コロナの現況
現在の新型コロナウイルス感染症の感染者数は増加傾向にあり、1日の新規感染者の平均が3,300件以上報告されており、最多を更新しています。パンデミック開始以降、同国では感染者は169,261人、死亡者は300人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の83.3%で、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の82.3%になります。
デルタ株の感染拡大で一部地域では10月1日に、社交上の集まりを2人以下とし、12歳以下の対面授業を中止するなどの制限が復活しました。高い接種率に反して、過去最多の感染者数を記録したシンガポール、政府は「復活と再建」計画の一環として、VTLの枠組み拡大を決めたと発表しています。

マレーシア:今後は海外渡航も自由に
マレーシアで、イスマイルサブリ首相が11月以降はワクチン接種完了を条件に国内外の旅行制限を解除すると発表しました。
同国では長期化するロックダウンに国民の不安が高まるなか、8月にムヒディン前首相が辞任に追い込まれていたため、新政権のもと、旅行制限解除につながったと考えられます。今まで出張や緊急の場合以外、海外渡航許可が降りていませんでしたが、ワクチン接種済んだ国民は今後、海外渡航の許可を得る必要がなくなります。ただし、外国人の入国は今のところ禁止されており、再開が検討されています。

マレーシアの今:コロナの現況
現在の新型コロナウイルス感染症の感染者数は今年6月〜8月に急増した後は減少傾向にあり、平均で1日5,929人の新規感染者が報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者2,426,050人、死亡者28,354人が報告されています。
ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の77.5%で、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の72.3%になります。
イスマイルサブリ首相が今月10日の記者会見で「新型コロナウイルス感染症が完全に撲滅されることはないかもしれはい」と指摘したうえで、今後は感染者が増加しても広範なロックダウンを導入しないと明言しました。

ベトナム:制限緩和には慎重もフーコックから再開へ
ベトナム政府は、旅行制限緩和の時期については明言しなかったものの、国際観光往来再開に向けて動き出しています。
まずはフーコック島から外国人観光客を受け入れ、対象範囲を拡大したい考えです。また、国内で「グリーンエリア」と呼ばれる、感染拡大が落ち着いていることを認めた地域から受け入れていきたいと発表しました。
具体的な時期についてはロイター通信によると、12月以降、主要観光地でワクチン接種済みの旅行者を感染リスクの低い国から受け入れ、来年6月には全面再開を目指すと発表しています。

ベトナムの今:コロナの現況
現在の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少傾向にあり、平均で1日3,433人の新規感染者報告されています。パンデミック開始以降、同国では感染者884,895人、死亡者21,620人が報告されています。
また、ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の53.2%、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の21.5%に留まっています。ワクチン接種率の低さが国境再開に対して慎重にならざるおえないともいえるでしょう。

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