2022年の航空需要
10月4日、国際航空運送協会(IATA)は、2022年の世界の航空需要について、コロナ禍前の2019年に比べ、39%減になるとの見通しを発表しました。
新型コロナウイルス感染症の出現により、世界経済は史上例を見ない規模で危機に見舞われました。感染拡大を防ぐために事業活動は停止され、経済生産は大きく縮小しました。また、新型コロナウイルス感染症の変異株の感染拡大により国境制限の緩和が遅れ、国際線を中心として回復がずれ込んでいます。

世界のコロナの状況
全世界での新型コロナウイルス感染症の感染者数は219,456,675人で死亡者数は4,547,782人になります。ワクチン接種により少し落ち着きが見えた今年2月頃でしたが、変異株の出現により感染者数が急増しました。
また、ワクチン接種率に関しては、全人口に対して、35.7%が必要回数のワクチン接種が完了していると報告されています。

航空需要、コロナ前と比べ4割減と予想
IATAは、10月3日から開催している年次総会で、世界の航空需要の見通しを10月4日に発表しました。その中で、2022年の世界の航空需要は、コロナ禍前の2019年に比べて39%減になると予測しました。
2022年になっても国際線の見通しは2019年比で56%にとどまるとみられる一方で、国内線は7%減とコロナ以前の水準にほぼ戻る見方を示しました。
2022年の世界の航空会社の売上高は、2019年の21%減にとどまる見込みで、最終損失は116億ドルの赤字と予想し、黒字転換は2023年以降になるとみています。
2021年の航空需要は6割減と予想
2021年の見通しについては、4月の時点の予測(57%減)から小幅に下方修正し、60%減としました。
- 国内線
2019年比 27%減 - 国際線
2019年比 78%減
と4月時点のものをほぼ踏襲しています。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、「最悪の危機を経て、なお厳しさは残るものの、回復への軌道が見え始めた」との見方を示しました。
国境制限の影響
新型コロナウイルスの変異株の感染拡大により、国境制限の緩和が遅れており、国際線を中心として回復がずれ込んでいます。
イギリスやフランスなどの欧州各国では、ワクチン接種証明があれば入国後の隔離を不要にするなど緩和に動いている一方、IATAはアジア・太平洋地域は地域別で見て最も厳しい国境制限を敷いていると分析しています。
日本では、ワクチン接種者に対する入国や帰国時に必要な待機期間の短縮など、段階的な制限緩和を進めています。
■グローバル・タックスフリー株式会社
担当部門:広報部
所在地 :東京都港区六本木7-8-6 7階
電話番号:03-5544-8371
公式ホームページ: https://global-taxfree.jp/
公式ブログ : https://globaltaxfree.jp/