世界の動き
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、多くの国が水際対策として、国境を閉ざしてきました。今年に入ってからは、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が先進国を中心に急ピッチで進み、「ワクチン接種」が国境再開の鍵を握ると言われ続けてきました。そして現在、各国・地域がワクチン接種を条件に国境再開や規制緩和をしつつあります。
アメリカ、ワクチン接種完了を条件に、11月から外国人の受け入れ開始
アメリカ政府は、9月20日、外国から空路で入国する渡航者に対し、11月上旬から新型コロナワクチン接種完了を条件に隔離なしの入国を認めると発表しました。
現在は、海外からアメリカへ空路で入国する場合、
- 搭乗3日以内に受けた検査での陰性証明書の提示義務
- 入国後3〜5日以内に検査を受けて陰性であれば7日間の隔離
- 入国後検査を受けない場合は10日間の自主隔離義務
しかし、今回発表された新規制では、
- 搭乗前のワクチン証明書の提示が義務
- 搭乗3日以内に受けた検査での陰性証明書と米国内の連絡先提示
上記の条件をクリアすれば入国時の隔離が不要になります。
また、予防接種を受けられない人には例外措置も用意されているとのことです。最終的な詳細は11月前に発表される見込みとなっています。

英国、ワクチン接種完了を条件に、入国時の隔離や渡航前の検査不要
英国政府は9月17日、新型コロナウイルス対策の入国規制を緩和し、日本を含む17ヶ国・地域で発行されたワクチン証明を認めると発表しました。
これまでは、各国・地域を高リスクから低リスクの順にレッド(赤)、アンバー(黄)、グリーン(緑)の3種類に分類していましたが、今後はレッドとそれ以外の2種類に簡素化します。
現行の規制では
- レッド
▶︎入国不可 - アンバー
▶︎陰性証明書提示、入国後2回のPCR検査、10日間の隔離義務 - グリーン
▶︎陰性証明書提示、入国後1回のPCR検査→隔離不要
今後はグリーンとアンバーを統一し、ワクチン接種証明書を提示で陰性証明書の提示や10日間の自己隔離が不要となります。引き続きワクチン接種完了者には入国後2日目の検査が必要となりますが、PCR検査よりも安価で迅速に結果が出る抗原検査で済むようにするとのことです。

タイでは隔離なしの外国人観光客受入、バンコクなどで11月以降に
タイ政府は、10月1日からバンコクなどの主要5都市で、ワクチン接種済みの外国人観光客の受け入れを隔離なしで認める予定でしたが、11月1日に延期すると発表しました。対象となる都市のワクチン接種率が目標の70%に達していないことが理由としています。ただし、10月1日からはこれまで14日間だった隔離期間が7日に短縮されます。
同政府は、
- 11月1日からバンコクを含む10都市
- 12月1日からチェンライやスコータイを含む20都市
- 来年1月1日にはさらに13都市追加
外国人の受け入れを開始すると発表しています。
現在、タイで外国人観光客を隔離なしで受け入れているのはプーケット島とサムイ島のみになります。

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