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旅行者の消費、1人あたり99万円?!「アドベンチャートラベル」とは?

アドベンチャートラベル・ワールドサミット開催

9月20日、『アドベンチャートラベル・ワールドサミット2021北海道 / 日本(ATWS)』が開幕します。
体験型観光の国際的な会議である「Adventure Travel Trade Association (ATWS)」が日本はおろかアジアで開催されるのも初めてということもあり、大きな注目を集めています。

コロナ禍の救世主に?!

豪州から来た旅行者が、「北海道15日間の旅」で1人で99万円を消費するなど、インバウンドのなかでも旺盛な消費意欲をもつアドベンチャートラベルとは何か。コロナ禍であっても、地域の観光の救世主になりうるのでしょうか。
日本の各地域には、観光を根本から変える「切り札」があるのでしょうか。新型コロナウイルス感染症という前代未聞の事態に直面し、日本を含めた世界中で新しい時代への移行が加速度的に進むなか、地域の観光を根底から変える可能性を持つ切り札、「アドベンチャートラベル」です。
アドベンチャートラベルとは、ひと言で表すと「地域の自然や文化を体感する旅」としています。

なぜアドベンチャートラベルが切り札?

アドベンチャートラベルが切り札となる根拠とは?

  • 北米のアドベンチャートラベルのうち、8割が4年制大学卒業という学歴をもち、4割が年収10万ドル(約1,100万円)以上であること
  • アドベンチャートラベルが6,830億ドル(約72兆円)にのぼる大きな市場を持っていること。そして2012年以来、年率平均21%で成長していること
  • 一般的な旅行者1人あたりの消費額に比べ、アドベンチャートラベラーは1.7倍〜2.5倍の消費額を持つこと
  • 旅行者の消費額のうち、地域に落とされる金額がマスツーリズムの旅行者が14%に対して、アドベンチャートラベラーは65%にのぼること

高学歴・高収入が好むといわれる「アドベンチャートラベル」とは?

そもそもアドベンチャートラベルの定義自体はシンプルですが、実際にこの分野を掘り下げていこうすると奥深く、真に理解するのは簡単ではないです。
アドベンチャートラベルを推し進める世界的な団体 Adventure Travel Trade Association(ATTA)はアドベンチャートラベルを

  1. 身体的活動(physical activity)
  2. 自然(natural environment)
  3. 異文化体験(cultural immersion)

の3つの要素のうち2つ以上を満たす旅行形態と定義しています。

  1. 身体的活動
    軽めのハイキング、渓谷下り、川下り、乗馬、釣りなど、旅先で身体を動かすものが該当します。
    アドベンチャーというと、冒険的な印象を受けるため、ロッククライミングや洞窟体験のようなハードなものを思い浮かべるかもしれませんが、ハイキングや雪遊びのようなソフトなものまでを含む広い概念です。
  2. 自然
    野生動物観察やクルージングなど、その旅行のなかで自然に触れ合うものも該当します。
  3. 文化
    食文化、歴史、日本文化など、旅行者が日常とかけ離れた文化を体験するものならば該当します。

アドベンチャートラベラーの意識の高さを物語る調査結果(North American Adventure Travelers)があります。同じくATTAによる教育・所得水準に関するものです。北米のアドベンチャートラベラーのうち約8割が4年制大学卒業以上の学歴をもっており、約4割が年収10万ドル(約1,100万円)以上となっています。

還元率に差で重要視

アドベンチャートラベルの特徴の1つに、旅行中に使ったお金の多くが地域に還元されることが挙げられます。
ATTAによりますと、地域が1万ドル(約110万円)を獲得するには、クルーズ旅行者100人を呼ばなければならないのに対し、アドベンチャートラベラーなら4人を呼べば十分とのことです。
単純計算をすれば、
クルーズ旅行者1人あたりの消費額は、1万ドル÷100人=100ドル
アドベンチャートラベラー1人あたりの消費額は1万ドル÷4人=2500ドル
とのことです。
この消費額の全てが地域に還元されるわけではありません。消費した金額がそのまま地域にいくのではなく、実際には間に介在する業者よってマージンが発生することになります。つまり、地域が獲得できる金額は、このようなマージンを差し引いた金額となります。
クルーズ旅行や規格化された旅行など、大衆向けの旅行のことを一般的にはマスツーリズムと呼びます。ATTAによりますと、このマスツーリズム旅行者が目的地で消費するのが14%であるのに対して、アドベンチャートラベラーは65%が目的地で消費するといいます。

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