9月1日から入国制限を撤廃
韓国政府は、EUとの間における入国制限を9月1日から撤廃することを発表しました。これにより、韓国とEU、シェンゲン協定締結国との間で約1年5ヶ月に渡って停止していた相互の「ビザなし入国」が可能になります。韓国内では感染再拡大の傾向が見られる中ですが、韓国入国者に対しては隔離措置を続けるとのことです。水際対策を継続することで国際往来再開と感染対策を両立させていく姿勢がうかがえます。

韓国の今:コロナの現況
韓国での感染者数は減少傾向にあり、平均で1日1,675人の新規感染者が報告されています。1日平均の人数のピークだった8月16日の90%になります。パンデミック開始以来、同国では感染者261,778人、死者2,327人報告されています。
ワクチン接種に関しては、1回以上のワクチン接種完了者は全人口の57.9%で、必要回数のワクチン接種完了者は全人口の34.3%になります。

「ビザなし入国」許可
8月26日、韓国政府が来月1日からEUとシェンゲン協定締結国へのビザなしでの入国を許可することを明らかにしました。コロナ禍によりビザ免除協定と無ビザ入国を2020年4月から停止させてきましたが、同措置を9月から解除するということです。
EUはコロナ禍から国際的な往来や観光再開に踏み切っており、2021年6月から韓国を含む複数の諸外国からの観光客を受け入れています。中でも、フランスは2020年7月からから、ドイツは2021年1月から韓国を対象とした入国制限措置を解除し、90日以内の無ビザ入国を許可していました。
今回の韓国政府の発表により、パスポート保有する韓国国民は全てのEU加盟国とシェンゲン協定締結国に90日以下であれば無ビザ入国が可能となります。なお、韓国への入国者に対しては、無ビザ入国は許可する一方で2週間の自己隔離はそのまま適応するとのことです。
韓国の観光再開
韓国は、2021年夏から、インバウンド、アウトバウンドの両方において、観光再開の動きを進めています。
7月からは「トラベルバブル」方式に基づいてサイパンと協定を結び、国民への海外旅行を許可しています。また、10月以降には海外からの観光客受け入れも再開させる意向を示しました。
※過去記事:『韓国、国際観光再開視野に準備』
韓国国内では、2021年6月下旬より再び感染拡大が傾向が現れています。ワクチン接種完了率が約34%に留まる中、今回の措置緩和で水際対策などが一層問われるようになると考えられます。
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