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中国、感染再拡大:規制強化で夏季休暇シーズン直撃

「デルタ株」の感染拡大で再び規制強化

新型コロナウイルス感染症を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を推し進めてきた中国で、市中感染が相次いで確認されています。中国当局は、感染力の強いデルタ株の影響や、夏休みに入って、人の移動が活発になったことなどが要因と見ています。
本土では7月下旬以降、江蘇省南京市の空港から感染が拡大し、18の省・自治区・直轄市で、1日に80〜100人程度の新規感染者が確認されています。
各地の衛生当局は感染拡大防止を目的とした対策を強化し、スマートフォンの位置情報などを通じて感染経路や濃厚接触者を追跡したり、全住民を対象としたPCR検査や水際対策を徹底するなどとしています。

中国の今:コロナの現況

中国本土では、1日平均51人の新規感染者が報告されています。ピークだった今年2月13日の約1%になります。
また、ワクチンに関しては、1回以上のワクチン接種完了者数は全人口比の44.4%で、必要回数のワクチン接種完了者数は全人口の15.9%に留まっています。合計接種数は全世界で最多ですが、人口の多さとワクチン数の需要と供給が合わず、苦戦しているようにも伺えます。

Image by : 『Googleニュース』https://bit.ly/2W4xXWW

「デルタ株」の出現で、人々の生活が一変

「デルタ株」の感染拡大を受けて、中国各地では、住民の移動を制限する措置を打ち出しています。
多くの地域が省・市・自治区外への不要不急の移動を控えるよう要請し、一部地域では住民のマスク着用や社会的距離の確保を再徹底する動きもあり、人々の生活が再び一変しています。
北京市は8月1日、感染者が確認された地域から北京への人の流入を制限すると発表し、北京へ向かう航空便や鉄道、バスなどの運休を決定しました。上海も高リスク地域からの訪問者に対し、14日間の集中かくりを行い、中リスク地域からの訪問者にも14日間の健康観察を行う措置を講じています。

旅行業界への影響は不可避

中国文化・観光部が7月29日に発表したデータによると、2021年上半期の国内旅行者数は前年同期比100.8%増の延べ18億7,100万人に達し、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同時期の60.9%にまで回復した。しかし、夏季シーズン真っ只中の感染再拡大を受け、有名観光地の閉鎖が相次ぐなど、今後の観光業界への影響は不可避と見られています。5月に開演予定だったユニバーサルスタジオ北京も、デルタ株の感染拡大を受けて8月に開演が延期されていましたが、再び開演時期がずれ込む可能性があるといいます。
また、航空業界も打撃を受けています。今回の感染拡大により、繁忙期のはずだった国内線は大幅な欠航を余儀なくされ、各航空会社もキャンセルや変更の手続きに追われています。規制が緩和された今年は、春節の連休から徐々に国内旅行のニーズが好転し、例年は閑散期で赤字になる4〜5月にも黒字を達成した航空会社があるほどでしたが、ここにきて見通しが立たない状況となっています。

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