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注目集めるエコツーリズム市場:2027年に約36兆円に到達見込み

エコツーリズムとは?

エコツーリズムとは、自然の生態系への悪影響を最小限に抑えることを目的とした持続可能な観光という概念の下にある、「自然を維持・保全することに重点を置く」という旅行形態です。エコツーリズムでは、動物園や文化遺産が魅力の中心となる人里離れた自然のまま場所を訪れるということです。
コロナウイルス感染症の世界的大流行以前から、多くの観光客が押し寄せることで地域住民の暮らしに支障をきたす観光公害が問題となっており、持続可能な観光という視点からエコツーリズムという考え方が発展しつつありました。コロナ禍の今、密を避けた旅行へのニーズと共に、エコツーリズムへの注目がさらに高まっています。

市場規模、2027年には約36兆円規模に

アメリカのリサーチ会社が行った、エコツーリズムに関する市場調査を行った結果、エコツーリズムの市場規模は、2019年には1811億米ドルとなり、2021年から2027年にかけて14.3%の年平均成長を記録し、2027年には3338億米ドル(約36兆2987億円)に達すると予想されています。

エコツーリズムの成長機会

エコツーリズムの業界の成長は、主に環境意識の高まりに起因する可能性があり、さらに、熱帯生態学、民族植物学、霊長類生態学、及び古代文明の考古学の分野への旅行者の関心の高まりなどが、世界のエコツーリズム市場を拡大する要因となっています。
環境にやさしい観光宿泊施設の利用可能性の高まりは、エコツーリズム市場の成長を促進していますが、一方で、社会的公平性の程度に関するエコツーリズムへの懸念がエコツーリズム市場の主な成長抑制要因となっています。
外国の文化を体験するエコトラベルへの人々の関心の高まりと日常生活の単調さを打破するための生き方は、エコツーリズム業界に成長機会をもたらす事ができます。

日本の事例

国や都道府県がエコツーリズムによる観光を積極的に推進していくということで、多くの地域でエコツーリズムが導入され、展開していくと予想されます。エコツーリズムの先進地域である沖縄県の西表島で実施した地域住民に対するアンケート結果によると、エコツーリズムは自然環境の保全や、観光業の発展には若干の効果が認められています。しかし、雇用や所得の増加など、経済的な効果にはあまり貢献していないと認識されています。
エコツーリズムは元来、環境を保全することや環境教育を目的とする側面が強いこと、自然に負荷をなるべくかけないという前提があるため、大規模な運営は難しいことなどから、経済効果はあまり期待できないでしょう。
エコツーリズムはなんでも効く万能薬ではありません。エコツーリズムを追及する余り、地域の自然環境や地域社会に悪影響を与える危険性が高いことを注視しなくてはならない点です。導入の際は、徹底した管理のもとで慎重に行う必要があるといえるでしょう。

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