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2024年に富裕層旅行市場が22兆円に!

富裕層旅行者とは

富裕層について、日本政府観光局(以下 : JNTO)では、「費用制限なく満足度の高さを追求した高消費額旅行を行う市場」かつ「旅行者における消費額が100万円以上 / 人回」であると定義しています。

2024年の市場規模予測

大手テクノロジー調査会社 Technavio が発表した「Global Luxury Travel Market 2020-2024」によると、世界の富裕層旅行市場は2020〜2024年の期間で年平均成長率4%で拡大し、2024年には2,130億ドル(約22兆4,000億円)に成長すると予測されています。
旅行タイプ別では、 2019年に成長を見せたアドベンチャーツーリズム(アクティビティ、自然、文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行)は今後も引き続き拡大するとされており、地域別では、北米からの富裕層旅行市場は最大の推進力であり、世界全体の富裕層旅行市場の30%を占めると予想されています。

Image by : Technavio『Global Luxury Travel Market 2020-2024』

富裕層が注目されている理由 1

富裕層が観光業界の次なるターゲットとして注目される理由の一つとして、消費単価が高いという点が挙げられます。
JNTOが2017年に欧米豪5市場(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストリア)を対象にした富裕旅行市場調査では、3億4,100万人の海外旅行者のうちわずか1%、340万人が富裕旅行者です。
しかし、わずか1%の富裕旅行者による海外旅行消費額は4.7兆円に達し、全体の13.1%を占めています。
また、JNTOの同調査によれば、富裕層旅行者の一人あたりの旅行消費額は約136万円となり、2019年の訪日外国人の一人あたりの旅行消費単価の15.8万円より約9倍も多くなっています。

Image by : JNTO『富裕旅行の市場規模』https://action.jnto.go.jp/report/2129

富裕層が注目されている理由 2

もう一つの理由として、富裕層は大衆層のトレンドをけん引するという点が挙げられます。
富裕層の認められたブランドや富裕層発信で流行したトレンドは大衆層にとっての憧れとなり、社会全体の消費スタイルにも影響を与えます。
そのため、富裕層をターゲットにした観光コンテンツはそのうちに新しい価値観として大衆化が進み、ひいては観光産業全体の旅行消費額の押し上げにもつながると考えられます。

富裕旅行者に人気のある観光コンテンツ

近年、富裕層は本物の体験を求めており、地域ならではの価値に興味津々「Modern Luxury志向(文化や独自性を重要と考え、自身の興味のあるものに対しては高額な消費を行い、贅沢よりも本物の体験を重視する特徴)」が拡大しており、彼らのニーズに応えられる観光コンテンツの造成が必要となってきます。
具体的に、以下3つの指標があるとJNTOが定めています。

1. 「コアバリュー」: 日本やその地域でしか体験できない価値を提供できるか
2. 「バリュー提供」: 人間国宝に直接に話を聞けたり、特別貸切できたりするなど要望に応じた柔軟な対応とコンテンツ設計があるか
3. 「商品性」: 提供する観光コンテンツは希少性と高額な市場価値であるか

以上の3点をアフターコロナを見据えて、彼らにとって価値のあるコンテンツ開発を行うことがインバウンド事業者にとって重要な課題となります。今後は、観光需要の回復に向けて、ターゲットのニーズを踏まえた観光商材の見直しと磨き上げが求められるでしょう。

■グローバル・タックスフリー株式会社
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