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レスポンシブル・ツーリズムの重要性とは?

レスポンシブル・ツーリズムとは

レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)とは、観光客もツーリズムを構成する要素であると捉え、観光客が意識や行動に責任を持つことで、より良い観光地形成を行なっているという考え方であり、自分の行動が地域や環境へ負荷を与えてしまうかも知れないことを認識し、自立した行動を実践していく、これからの観光の形です。
近年、観光地で起きている環境問題や住民とのトラブル、2015年より始まったSDGsの取り組み、2020年の新型コロナウイルスの世界的流行の影響を受け、世界の観光産業はレスポンシブル・ツーリズムの方向転換の動きが急速に広がっています。

なぜ今、レスポンシブル・ツーリズム?

観光地に多くの観光客が訪れてくれることは観光業において喜ばしいことですが、観光客が増加しすぎると、住民の生活環境が破壊されたり環境汚染が進むなど新たな問題も出てくるようになりました。
地域の自然環境を守りながら観光業を活性化させ、住民の暮らしをよくしていくことを目指した「サステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)」という考え方が生まれました。環境汚染や自然破壊などにつながる商業化を避け、地域の自然や動物や文化を保護する条例等を設けるなど、ルールや制限によってコントロールすることで、持続可能な観光業を目指すものです。
サステイナブル・ツーリズムとレスポンシブル・ツーリズムは似た言葉に聞こえますが、大きく違う点は、レスポンシブル・ツーリズムの主体が旅行者にあるということです。
観光地がいくらルールや制限を設けても限界があります。大切なのは、旅行者一人ひとりが意識を高く持ち、責任ある行動を取ることにあります。持続可能な観光地を実現するために、旅行者一人ひとりの責任ある行動が必要なのです。

ハワイと日本の現状

世界的に見て、レスポンシブル・ツーリズムに積極的に取り組む地域の一つに、観光が主要産業で、2019年には年間1000万人を超える観光客を受け入れてきたハワイがあります。
ハワイでの最近の調査から、住民の半数以上が観光客数の制限を望んでいること、8割近くが特に繁忙期における人気の観光スポットへの入場料の設定や予約制の導入を望んでいることがわかりました。つまり、観光地における住民の理解と観光の適切なマネジメントの重要性が増しており、レスポンシブル・ツーリズムへの取り組みは今後の観光業界において欠かせない要素になっています。
また、日本でもコロナ前には、京都など人気観光地におけるオーバーツーリズム(許容範囲を超えた観光)が既に大きな問題として取り上げられ、去年6月には観光庁とUNWTO駐日事務所が日本初となる「持続可能な観光ガイドライン」を策定するなど、国内での環境整備に向けた動きも本格的に動き始めています。しかしながら、レスポンシブル・ツーリズムはオーバーツーリズム以外にも非常に多くの分野や取り組みを内包しており、価値観の異なる外国人観光客が急速に増え始めた日本では、まだまだ理解が追いつかない分野となっています。

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