コロナの安全水準
アメリカの大手総合情報サービス会社であるブルームバーグは、2020年以降、毎月世界で最も安全な国・地域の番付である「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」を発表しています。6月末に発表したランキングでは、前回のランキングからガラッと順位が変わりました。
これまでは、53の国・地域を対象に、「感染者数、死亡率、経済成長、医療制度、ロックダウンの厳格度」などの10の指数をもとにランク付けをしていました。ですが、アフターコロナを見据えた場合、各国地域が世界に対してどの程度開かれているかが最も重要な要素と考え、6月末の発表分より「国境解放の進み具合」を追加しました。これを測る指数として「ワクチン接種後の越境可能ルート」と「フライト能力」の2つを導入しました。
こうした指数追加の結果、6月発表のランキングでは、ワクチン接種が大規模かつ迅速に行われ、現在まで人口の過半数がワクチン接種を完了したというアメリカが5月の13位から一気に首位に浮上しました。
首位のアメリカの現況
現在のアメリカの感染者数は増加傾向にあり、平均で1日約3,500人の新規感染者が報告されています。1日平均人数のピークだった1月8日の14%になります。
また、ワクチン接種に関しては、1回以上の接種完了は、人口の約56.5%で、必要回数のワクチン接種完了は、人口の49%になります。

各国の推移
ワクチン接種済みの旅行者に門戸を開いたスイス、フランス、スペインなどもトップ10入りしました。
その一方で、4月まで首位を守り、5月は2位だったシンガポールや、これまで高順位だった香港、オーストラリア、台湾などのアジア太平洋の一部の国・地域は、感染症封じ込めを最優先した入国規制の厳しさなどが影響して、順位を下げました。
また、日本のランキングは、4月7位、5月14位と徐々に順位を下げ、6月は入国規制の状況が影響し、23位まで落ちました。
中国に関しては、相変わらず入国規制は厳しいままだが、国内の航空便の回復が急速に進みパンデミック前の水準まで戻っていることが反映され、トップ10内をキープしています。


コロナ前の日常に
新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから、ほぼ1年半がたち、ブルームバーグが毎月まとめる、世界で最も安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」では『正常化』が鍵になりました。
史上最大規模のワクチン接種プログラムによって、世界の一部ではマスク着用義務がなくなり、行動規制や越境管理が緩和や廃止される中、活動再開の度合いが生活の質を決定づけています。
一時は感染者数と死者数を抑え込むことと堅固な医療体制の維持が最優先でしたが、今では本質的にパンデミック前の状態に戻ることがより重要になっています。
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