「デルタ株」の出現とワクチン接種
東南アジアでは、インドで最初に検出された感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の出現に加え、ワクチン接種が思うように進まない中で、感染者や死亡者が急増しています。
各国で拡大している『デルタ株』の打開策として急ピッチで進むワクチン接種ですが、感染者の急増により、ワクチン接種が追いつかない状態で、日本政府からも感染が拡大している国へワクチンの提供が進んでいます。
インドネシア:世界最多
インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」への感染が6月中旬から急速に拡大し、新規感染の平均報告数で世界でも最多となっており、7月15日には1日あたりの新規感染者は56,757人が報告されています。医療用酸素が不足するなど、医療体制がひっ迫しています。
また、医療従事者やエッセンシャルワーカーなどの必須分野以外は100%在宅勤務とするほか、ショッピングモールの閉鎖や飲食店の店内飲食禁止、スーパーの営業時間を午後8時までに制限しています。国内の公共交通機関による長距離の移動については、ワクチン接種証明書の提示が求められ、飛行機による移動では出発前2日以内に行われたPCR検査の陰性証明書が必要となります。インドネシア政府は、今回の部分的ロックダウンで、1日の新規感染者を1万人未満に抑えることを目標としています。
インドネシアでは、ワクチンの1回接種した人は人口の約6.1%で必要回数のワクチン接種を完了した人は人口の約15.6%です。

ベトナム:感染再拡大
ベトナムで報告される1日の新規感染者数の平均が最多を更新。
2021年4月中旬までは1日の感染者は10人以下だったのに対して、同月下旬からは、2桁に増加し、7月18日現在では、2,701人まで増加しました。
感染者数のおよそ半数以上がホーチミン市で確認されているため、ホーチミン市は社会的距離措置を継続することを決定しました。この措置によって、職場や病院、学校以外の公共の場に4人以上で集合しないことや、人と人との距離を1.5m以上開けること、不要不急のサービス施設の営業を一時停止することを求められます。
ベトナムでは、ワクチンを1回接種した人は人口の約4.1%で、必要回数のワクチン接種を完了した人は人口の約0.3%にとどまっています。

マレーシア:感染拡大で外出規制強化
マレーシアの現在の新規感染者数は、約12,000人を超えています。6月1日からロックダウンを導入していますが、新規感染者の60%がクアラルンプールなどの都市部に集中しているため、7月3日から都市部での外出規制を強化しました。7月16日までの2週間、原則として外出が禁止され、生活必需品の買い出しは各家族1名のみ認められます。首相は、1日の新規感染者が4000人を下回るまでは、制限を緩和できないと述べています。
また、マレーシアでは、ワクチンの1回接種した人は人口の約13.8%で、必要回数のワクチン接種を完了した人は人口の約30%です。

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